池田としえ
新型コロナに迫る!
新型コロナウイルス感染症と診断され、また、その疑いの症状を呈して苦しんでおられる患者さんの健康回復が最優先事であるのは言うまでもありません。
今回、短期的に全世界中を巻き込む感染症の騒ぎを鑑みるにあたって、あらゆる事態を想定し、予防原則にのっとり、深く検討、研鑽することは重要であると思います。
また、最初の見立てに誤りがあった場合など、治る患者さんも治らなくなってしまう恐れもあります。時間の経過とともに、落ち着いた今だからこそやるべきこともあると考える次第です。
多岐にわたる視点から、皆様と共に考え合ってまいりたいと思います。
質問1 季節性インフルエンザの死亡者、感染者数の推移について
答弁
- 季節性インフルエンザの感染者数は、厚生労働省の資料によると、平成30年度は約1209.9万人、令和元年度は約728.5万人と発表しております。
- 季節性インフルエンザの死亡者数は、厚生労働省の「人口動態統計」によると、平成29年は2,569人、平成30年は3,325人、令和元年は未発表となっております。
- 新型コロナウイルス感染症による死亡者、感染者数の実態について答弁させていただきます。
- 新型コロナウイルス感染症の感染者数・死亡者数は、厚生労働省の発表によると、6月1日時点で感染者16,884名、死亡者892名となっております。
私の調べた厚生労働省の喫緊の統計報告によれば、季節性インフルエンザ2019年、2020年、今シーズンですね、総罹患者数は728万1,000人であり、総死亡者数は3,221人です。
厚生労働省のホームページの質問コーナーというところで確認してみると、こんなふうに書いてありました。
「通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。」という問いに対して、「例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1,000万人いると言われています。超過死亡概念(直接の死因とカウントされないけれども、関連がある)では、インフルエンザによる年間死亡者数は、日本で約1万人と推計されています。」と答えています。
国内でインフルエンザの感染者は、推定約1,000万人、これ約10人に1人が感染していると考えられる数字です。
超過死亡に関しての回答がありませんでしたが、先月5月28日付のブルームバーグにはこう書かれていましたので、ご参考にしてください。
「日本の1~3月死亡者数は減少-新型コロナ拡大も超過死亡確認されず」と題しまして、「日本で新型コロナウイルスの感染が本格化した今年1~3月の全国の死亡者数が例年に比べて減少していたことが厚生労働省が発表した最新統計で分かった。」ちょっと途中略させてもらいます。最後、「過去の統計などから予想される死亡者数を実際の死亡者数が上回る超過死亡は確認されなかった。」と書いてありました。
今、東京アラートというんでしょうか、感染者数を丁寧にお知らせくださっておりますが、感染することが問題ではなく、感染者のその後の動向がどうなのかということが、そもそも問題だと思います。
現在のインフルエンザの統計というのは非常に正確で、高感度で簡便な迅速ウイルス抗原キットで確認し、加えて抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ、ゾフルーザ)で治療した上での結果です。もちろん御存じのとおり、ワクチンも毎年接種しているわけです。
繰り返しますが、新型コロナウイルスは、現在テレビ報道で恐怖のウイルスのように喧伝され続けていますが、数値を科学的に検証すると、現在のところは例年流行する季節性のインフルエンザのほうが死亡数ははるかに多い。しかも、ワクチンも治療薬もある。しかし、毎年3,000人以上がお亡くなりになっているというのが事実です。
私たちを取り巻く日常には、今に始まったわけではなく、残念ながら命を落とす事態に陥るということがままあります。
例えば、厚生労働省の自殺者統計の推移によれば、平成30年、2018年ですね、の総自殺者数は2万840人。原因、動機別の統計では、経済、生活問題が3,432人。勤務問題が2,018人となっています。
当初、感染症に対する政府の諸政策に対して、野党もマスコミも「命よりも経済優先」といって批判しておりましたが、上述のごとく、経済・労働問題に起因する自殺者数は5,000人以上に及んでおり、経済・労働問題が人の命に影響していることは明らかです。感染症よりも、今のところの数字的に見ると怖いと言えます。
現在のところ、交通事故で受傷し死亡する確率のほうが、はるかに高いと言えます。しかし、車で外出するのは控えましょうとは言いません。
私たちの日常にある、一定のリスクを伴う事実というのを、なぜ冷静に伝えようとしないのか。あまりに恐怖をあおるような報道は、人間を萎縮させ、疑心暗鬼を起こし、不安定な精神状態を作り出し、結局、弱者が最も大きな影響を受けるに至ります。
批判を覚悟で申し上げますが、私にとってとても悲しい報道の一つだったのが、小さな頃から、バットを本当に毎日毎日振り続けて甲子園を目指した子どもたちがいます。うちの息子もそうだったもんで。これは野球ばかりじゃなくて、大勢の子どもたちがスポーツ文化事業の発表にですね、もう本当にそのときの青春の全てをかけてやってきたわけです。
日野市でも、七生緑小学校がNHK合唱コンクールを目指して、毎日早朝から練習をしておりましたが、コンクール中止になりました。本当に不憫でなりません。子どもたちの大きな夢を、何とか工夫はできないのかなということをずっと思い続けています。
感染症対策を行うのは間違っていませんが、配分として財政バランスに著しく欠けると、数字は語っていると私は考えます。同居する母にこのことを伝えますと、「利恵さん、テレビがウイルスじゃないの」と、こんなふうに話をしておりました。
報道がどんどんエスカレートしていく中、危機管理を働かせ、市立病院としても体制を整えてきたと存じます。
私一度、病人を連れて市立病院に参りました。たまたま入り口のところで院長と出くわして、ご挨拶かたがた、ちょっと様子をうかがうことができましたが、大変落ち着いた様子で、非常に安堵したことをよく覚えております。
質問2 PCR検査の特徴
答弁
- 市立病院では、新型コロナウイルスに感染した疑いのある患者に対する検査として、外部の検査機関によるPCR検査、もしくは院内においてランプ法による検査を実施していましたが、外部機関に検査を依頼した場合は2日程度の日数を要すること、また、ランプ法で実施した場合は他の感染症に関する検査が実施できなくなるなどのデメリットがありました。
- そこで院内においてPCR検査を実施するため、今回、新たに検査機器の導入を決定したところです。
- 新たに導入するPCR検査機器は、一つの検体から新型コロナウイルスだけでなく、マイコプラズマウイルスをはじめとする約20種類の病原体を同時に検出することができるため、今回の新型コロナウイルス感染症の流行が終息した後も、市民の健康と安全を確保するために活用することができるものと考えております。
これですね、FilmArray。コロナだけを視野に入れたものではなく、広範な検査に適用し、以前から購入したいと課題に挙がっていたものだというので、そこは非常に先見の明がよかったなと感じております。
さて、主な微生物には、細菌とウイルスがあります。
細菌は、バクテリアと呼ばれることもありますが、栄養さえあれば自分で増えることができ、ウイルスは、ほかの生物の細胞の中に入り込めなければ増えることはできません。
細菌は大きいものでも100分の1ミリで光学顕微鏡で見えますが、ウイルスはさらにその100分の1ミリで電子顕微鏡でなければ見えません。
例えば、議場の入口の発言残時間表示モニターの一番上あたりが大体3メートルぐらいで、それをウイルスの大きさだとすると、細菌は東京タワーぐらいの高さになります。ウイルスはもともと、とてもとても小さいんです。
少し高等なウイルスは、そのカプシドの外側にタンパク質と脂質でできたエンベロープという外皮膜を持ち、コロナウイルスは、このタイプになります、エンベロープというとげとげのスパイク状のタンパク質があり、その先端が冠のようなのでコロナと名づけられたそうです。カプシドが遺伝子のRNAを抱いているようなイメージです。RNAウイルスですね。
エンベロープ膜のスパイクの冠が壊されると、感染力を失います。それに有効なのが、消毒用のアルコールがここに触れると壊れていくという仕組みですね。
さて、PCR検査について質問しますが、その前にPCR検査についての共有の理解が必要かと存じます。以降、私の質問に間違いがあれば、執行部はそれを指摘していただけるとありがたいと存じます。よろしくお願いいたします。
PCR検査は、ウイルスの中に存在している遺伝子の断片を確認するものであり、ウイルスそのものの存在を検出するものではありません。
要するに、PCR検査は、類似する遺伝子の存在を確認するものであり、病原体ウイルスを同定するものではないということで、それが大変重要だと思います。
つまり、PCR検査において「陽性である=新型コロナウイルス感染」とは言えない。ましてや、新型コロナウイルスの感染実験が成功していないと思われる現時点においては、PCR検査において検出されるのは、新型コロナウイルスと部分的に類似する遺伝子を持った微生物がそこにあったということだけであり、その微生物が肺炎などを引き起こす原因になるという証明にはならない、という知識も必要かなと思います。
例えば、米国疾病予防センター(CDC)の公式ホームページに、新型コロナウイルスに対するPCR検査の概要というのが公表されています。
これの36ページの一番下の、最下段の注意事項のところに、日本語で訳すと大体このようなことが書かれています。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の測定用のPCRキット(SARS-CoV-2 Coronavirus Multiplex RT-qPCR Kit)の説明書でも、以下のように注意喚起しています。
これは、PCRキットの検査の結果、陽性であったとしても、これをもって新型コロナウイルス感染症と診断してはいけないし、ましてや治療の根拠としてはいけないと注意喚起していると、私には読めます。
残念ながら昨年の8月にお亡くなりになられてしまいましたが、何より1993年ノーベル化学賞受賞者であり、PCR検査の開発者キャリー・マリス氏自身が、「ウイルス検出のためにPCRを使用することは適切でない」と発言しています。
質問3 無症状の人に対する日野市の考えについて
答弁
さきの答弁にもございましたように、日野市は、まず熟練した臨床医が診断するといった姿勢で、しっかりと患者さんと向き合っていただいてるという報告も頂きまして、それは大変すばらしい対応であると思うわけであります。そういった手順に基づいて進めていただくことを、今後もお願いしたいと存じます。
念のために申し上げますが、私はPCR検査をやめろとか、そういうことを申し上げているわけでは全くありません。
さきの臨時議会での導入も評価したくらいなので、要は、PCR検査はウイルスの中の遺伝子を同定するものであり、その結果で全て解決するわけではない。過度な期待や間違った認識で物事を判断してはならないということだけを申し上げたい次第です。
何でもかんでもPCRをやれ!というような大きい声に押されず、従来どおり医師が診察し、血液検査・胸部X線検査・胸部CTと併せてPCR検査を実施し、総合的に診断していくのが正しい在り方だと確認させていただくために質問をさせていただきました。
さて、基本中の基本ですけれども、ドイツのロベルト・コッホの4原則に関して考えてみたいと思います。
コッホは、炭疽菌や結核菌、コレラ菌を発見したとされる方ですが、実は細菌の純粋培養など、研究の基礎における重大な功績を挙げた方でもあります。フランスの細菌学者ルイ・パスツールとともに、近代細菌学の開祖として1905年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。
コッホの原則とは、感染症の病原体を特定するための基本指針であると言われています。
質問4 コッホの4原則について
答弁
- ある一定の病気には一定の微生物が見出されること
- その微生物を分離できること
- 分離した微生物を感受性のある動物に感染させて同じ病気を起こせること
- そしてその病巣部から同じ微生物が分離されること
以上が4原則です。
さて、何事にも原則は大事かなと思います。今回騒がれている新型コロナウイルスは、一体この原則に則しているんだろうか、ちょっと疑問になりまして、それを追っていましたら、意外な展開が見えてまいりました。
今回最初にコロナが発生したと特定された場所は、皆さんご存じのとおり武漢だと思います。武漢ウイルスって呼ばれたぐらいですから。
そのことを論文にしたものが、ネイチャーに掲載されているんですけども、上海公衆衛生臨床センター張永振教授その研究チーム提出の「A new coronavirus associated with human respiratory disease in China」。日本語に訳しますと、「中国のヒト呼吸器疾患に関連する新しいコロナウイルス」。
この中読みますと、経過としては、武漢での患者さんが12月20日ぐらいに発熱して、12月26日病院に入院したらしいんです。ちょうど去年のクリスマスの翌日ですね。
上海公衆衛生臨床センターの張永振教授の研究チームが、武漢の男性患者を調査したわけです。すると年明け1月5日には、上海公衆衛生臨床センターが、SARSに似た新型コロナウイルスを解析しゲノム配列まで明らかにした、そういう報告なんです。
私もこんなに早く解析ができるものかなあと、この速さにびっくりしたんです。
そして1月7日には、彼らがネイチャーに論文を提出するのと同時に、WHOにも出したらしんです。論文をWHOに出すって、私もあまり聞かないんですが。そして1月7日に出しましたら、早々に国際ウイルス分類委員会(ICTV)はSARS-CoV-2と名づけ、WHOは新型コロナウイルスCOVID-19と名づけたんです。
僅か10日前後の間に全て解析研究し、全行程間違いなく終わっているということを前提に、ネイチャーも査読を済ませているはずだと思うんです。それもWHOやICTVも確認してるはずなんですけども、時系列を見ると、即追認するというような印象を否めないなと、私自身は思いました。
先ほど申し上げましたように、ウイルスと遺伝子というのは違いますので、ここでRNA遺伝子を純粋な形で単離させ、ウイルスに培養し、感染実験を済ませ、その対象動物から同じ微生物が分離されたという経過をたどって発表し、WHOやICTVが指定する順序を踏んだと考えるのですが、これがコッホの原則によりますので、一般的にそういうふうに考えて間違いなのかなと思うんですけども、未知のウイルスを同定する作業とは、こんなに簡単なものなのか、非常に疑問を感じました。
なぜなら、あのHIV(エイズ)でノーベル賞を受賞したフランスのパスツール研究所のモンタニエ博士でさえ、動物の感染実験にはいまだ成功してないわけです。
そこで、海外は別にして、日本の現状というのを確認してみました。
日本においてもたくさんの論文が出されております。Gen Bank、先週ヒットさせましたら51個ぐらい論文が出ていました。しかし、何といっても日本の専門機関である国立感染研究所、以降感染研と呼びますけど、ここでホームページに大きくアップされています。
2020年1月31日に、いち早く提出した「新型コロナウイルス:国立感染症研究所が開発した細胞で分離に成功」と書いてありますね。これにより多くの日本の機関も倣って研究が始まったと思います。
内容もここをパーンとクリックすると分かるんですけれども、「最初に発表されたウイルスの遺伝子配列と99.9%の相同性がありました。」と書いてあります。最初というのは、もちろん先ほどお見せした上海公衆衛生臨床センターの張永振教授の研究チームの提出した遺伝子だと思います。
そして、この日本の感染研のデータをよくよく調べました。それがこちらです。
GenBank:LC521925.1
と、日本での発表が出てるわけですね、ゲノム配列も一緒にして。ここを見ましたら、論文はあるんですけれども、ここ重要なんですけれども、これ「Recordremoved・削除されております。」と書いてあるんです。日本最大の感染研究所である感染研が、武漢ウイルスを元にした論文中のゲノム配列を自ら削除するというのは、よく意味が分かりません。
それで、先ほどのこれですね、99.9%の相同性があると言っていたんで、何か上海公衆衛生臨床センターに、ゲノム配列のことで齟齬があったのかなと調べていって、私も中国人のお友達がいたんで、ここに連絡してみようかなんて思って調べておりました。
すると、1月11日にウイルス情報サイトに掲載はしたんだけれども、その翌日には、上海公衆衛生臨床センターは閉鎖になっていました。確認する手段がないことが分かったのです。
これが今もネットに上がっておりますけれども、大紀元という、中国の情報をアメリカのほうに伝えるというような新聞かなと見てるんですけれども。私も非常に、一体何がどうなっちゃっているのかなあと思ったわけなんですが、ここまで調べて、この先何がどういうふうになったのか分からなくて考えあぐねていたところ、私の漠然とした疑問、疑念というのを、既にクリアに理解して訴えておられた方の存在を知ることができました。
京都大学から大学院に進まれ、現在、徳島大学の名誉教授である大橋眞先生で、ご専門はちょうどどんぴしゃ免疫生物学。もうこの分野そのものという先生ですね。先生は、ご自身のお考えを伝えるために、YouTubeで「学びラウンジ」という勉強会を開設しておられます。
先生は、武漢の論文を詳細に読まれて、こういうふうにおっしゃっておられます。
一般的に、肺炎の患者が他の人に気道感染を起こすというようなことはなく、武漢のケースでも感染性のない常在ウイルスが紛れ込んだ配列になっている可能性が高いのです。もしPCR検査において常在ウイルスの遺伝子を検出していると、新型コロナとは全く異なる常在ウイルスを持っている人を新型コロナ陽性と判定してしまうことになります。
風邪・インフルエンザ、寝たきりの高齢者などで、免疫力が弱くなると常在ウイルスが増えるために、PCR陽性になる可能性があります。常在ウイルスを検出しているとすると、マスク着用やソーシャルディスタンスを取ることをいかに徹底的に行っても、風邪などが流行ればPCR陽性者が続出することを防ぐことができません。
学校、病院、老人施設などにおいて、どのような感染防止策を取ったとしても、PCR陽性者の集団発生の可能性が出てくるわけです。
また、通常の感染症と異なり、自然収束することなく半永久的に続くことになります。これは、地域社会の存続に関わる重大な事態を引き起こす事態に発展する危険性があります。このような事態になる前に、PCR検査で何を見ているのかを慎重に再検討する必要があります。
このような面から、PCR検査の実施に関して、当面は医師が特に必要性を認めない限り、患者の希望があったとしても、PCR検査を実施しないという指針の設定が必要であると考えられます。
以上が、大橋先生のお話であります。
先ほども申し上げましたように、仮に遺伝子が分離されていたと仮定しても、コッホの原則から考えてみますと、そのウイルスで感染実験を経なければなりません。遺伝子を見つけただけで感染しているというのはコッホの原則からは間違いだと言えます。
遺伝子を分離させ、増殖させ、感染させた証拠というのが、私も、以降いろいろ探したんですけれども、どうも見当たらない。確かにあまりにも論文が出てきた期間が短いということが言えると思います。ここが大切なポイントだと考えております。
質問5 新型コロナウイルスの存在は証明されているのか
答弁
なかなかこういった分野というのは、一般のものには分かりにくいところがありますので、そういう意味では、担当としての今の答弁というのも精いっぱいかなと理解することはできます。
私たちの体内を構成する細胞は37兆個、身体中には100兆個を超える微生物が存在し、人類は有史以前から微生物とともに生き、共存しています。微生物の多くは人間に何の害も与えるわけでなく、皮膚や消化管など体外と通じている器官に存在し、病原菌の侵入を防いだり、消化を助けるなど、人体にとって大事な役割を担っています。このような微生物を常在菌と呼びます。
手をアルコール消毒するのが、本当に今流行っていますが、その手にも常在菌がたくさんいて私たちを守り続けてきていたというのが、ついこの前までの私たちの住んでいた日常の姿、世界でありました。
しかし、中には人の身体に害をもたらし、病気を引き起こす微生物もいます。これを病原体と言い、それが体に入り増えた状態を感染と言います。公衆衛生学では、感染とは、「病原体となる微生物が、宿主となる生物の体内に入り、定着、増殖すること」を意味しています。
病原体です。感染によって何らかの病気、下痢や発熱ですね、そういった症状が出た場合、それを感染症にかかったというわけです。
質問6 日本小児科学会の分析による子どもの感染に関して
答弁
- 現時点では、学校や保育所におけるクラスターはないか、あるとしても極めて稀と考えられる。
- 小児では成人と比べて軽症で、死亡例も殆どない。
と発表しております。
4月27日付の感染症学会の記事読んだんですけれども、子どもは自身が感染しにくく、そしてまたほとんど人に感染させることもないという記事でした。また参考になるかもしれないので、お目通しいただけるとありがたいかなと思います。
この間、ステイホームということで、自宅暮らしが長く続いたわけです。私も何をしようかなと思うこともなく、いろいろ仕事が舞い込んできて、単発で動かさせていただいたりする中で、今回こういったことを研究・資料にするためにも、つくづく本当に本が必要だなあとも思いながら、日々暮らしておりました。
こんなときこそ、家にいるんだったら本当に本が必要だなと、こう思ったのは私だけではありませんでした。私のほうにもメールや電話で、図書館はいつ開くんでしょうかというご要望が非常に多かった次第です。
市立図書館としては、都内のほかの自治体と比較しても、当初ぎりぎりまで開館努力をしていたというのは、よく理解しておりました。何といっても日野市は、全国に名立たるひまわり号を初めて走らせたまちでありますから、その遺伝子を受け継いだ職員が、何とか閉館させないというような気持ちで努力してきたことは理解しておりますが、いろんな状況はあったにせよ、当然、深い配慮も必要だったと思います。図書館の貸出業務ぐらいでしたらできたんじゃないかなと、あんまり密になるという形でなくて、電話などで申し込んで、用意できたので取りに来てくださいって言われたらそこにもらいに行くというような簡単なことで、貸出しサービスだけはできなかったかなと思いました。
その辺りというのは、ぜひ今後の検討課題にしていただけるとありがたいと思います。手元に本のある暮らしというのが、いかに大切で必要なことかというのを思い知った日々でもありました。
それでは最後に、市長にお伺いさせていただきます。この間、国や東京都の指導の下、事務事業を多岐に執り行わなければならなかったと思います。
あいにく日野市では、直前に財政非常事態宣言も出したばかりのコロナ騒ぎだったので、ほかの自治体と比較しても、ダメージ度というか、これも重い課題なのにこれもかっていうぐらい、今回のコロナ騒ぎの影響を受け止めて、多岐にわたるご苦労もあったのではないかと存じますが、起こっている現状を調査し、また財政に反映させるというのも今後の一つの手腕かなと思われます。ぜひ今回の一般質問全般にわたりましてご感想お聞かせいただけたらありがたいです。
最初、武漢から報告されたウイルスの病原体としてのゲノム配列の特定に倣って、世界中でPCR検査や抗体抗原検査、それに基づいた治療法やワクチンの開発が、今急ピッチで進んでいる状態だと報道もされております。
しかし、もともとそれのもとになる病原体のウイルスの特定がしっかりしてないと、何を標的にしているのかという根本を問われかねない問題でもあります。
アナウンスがないものですから、こうやって自分なりに調査をして、今私たちの周りに起こっていることがどういうふうに市民、そして国民にかかっているかということも併せもって見ていきながら、その辺のところを切り込んでいかなければいけないと思っております。ぜひ、こういったよく理解できない事態もございますので、その辺を私も調査研究してまいりたいと思います。
保健所は南多摩保健所ですよね。東京都や国も近いですからね。そういう意味では、役所のほうでも、実態は一体どうなんだろうかというところを、静かに冷静に検討して詰めていくということが、非常に重要かなと思います。その辺りを具申していただきたいと希望する次第であります。
今回、市民生活には本当に大きな影響を及ぼしました。この近隣でいうと、立川に立飛企業というのがありまして、そこが北口にグリーンスプリングスという本当に真っすぐに伸びたすばらしい駅前地域開発をしていて、私もこの前伺ったところですけども、もっと大々的にオープンしていけば、多摩圏全体としても大きく盛り上がったろうなと思って、本当に残念でした。
そこで、ソラノホテルというんですかね、今日開業するそうですが、そんなの聞くと、日野市でも本当にホテルの一つも欲しいななんて思いながら、ニュースを見ておりました。
日野市の自営業者をはじめ、今回大きな影響を一人ひとりに与えられた大きな出来事であったと思います。
本日は時間の関係上、事の発端とその影響の調査結果というものを中心に報告させていただきました。次回は、なぜこのようなことが起こったのか、そして、これから起こることに対する対処について、9月議会でなるべく皆さんと共に考え合っていければいいなと思っている次第であります。
今日のこの質問を、亡き古賀俊昭氏に送らせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。
[PDF] 令和2年第2回日野市議会定例会 一般質問